脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症は、背骨が原因で神経症状が引き起こされる状態です。背骨はブロック状の骨が重なり合って筒状に形成され、その中には神経や血管が通っています。また、外側には椎間板や靭帯などが存在し、椎体を支えています。
この症状は、椎間板が肥大化し、または腹部に向かって突出することで神経が圧迫され、腰や下半身に痛みが表れます。通常、歩行などの運動時に痛みが出ますが、似たような症状を引き起こすバージャー病もあります。
脊柱管狭窄症の根本原因は?
脊柱管狭窄症の本当の原因は他にあります。それは、普段の姿勢や体の使い方、状態に関連しています。
普段の生活で姿勢が悪かったりすると、腰に負担がかかります。また、重い物を持ち上げる際に腰を使うことも負荷となります。さらに、太腿の前側にある大腿四頭筋や後ろ側のハムストリングスの硬さや不調も、腰の状態に影響を与えます。
これらの腰への負担が蓄積し、増大することで脊柱管狭窄症の発症率を上げると同時に悪化を促進する恐れがあります。そして、新たな症状を発症させてしまいます。
こんなお悩みはありませんか?
Q1.歩いていると痛くなるけど止まって休むと痛みがひくのはなんですか?
A1.歩いている時に痛くなり、休むと楽になるのは脊柱管狭窄症の症状の1つの間欠性跛行になります。また、歩いて痛みが出て休んでも痛みが出るのは違う病気が疑われます。
Q2.下半身の左右のどちらかに針が通り抜けた様な鋭い痛みが発生してしまうのはなぜですか?
A2.腰の高さの椎間板が神経を圧迫しているからです。
Q3.お薬などで治せますか?
A3.この症例は筋肉の硬さ骨格的な内容になるので、薬は基本痛み止めのみの対症療法になると思います。
Q4.最近になってから尿意や便意が極端に少なくなったまたは多くなってきた
A4.椎間板の神経の圧迫する場所が下側になるほど、排尿を司る神経に支障が来たすからです。
Q5.他に痛みを和らげる方法はありますか?
A5.しゃがんで丸くなることです。こうすることによって椎体との間が広がり、神経の圧迫が軽減されます。
脊柱管狭窄症 に対する当院の考え
当院の考えとしては、脊柱管を完全に治すことは難しいと考えますが、悪化を防止することはできます。
まずは柔軟性をつけることが重要です。筋肉の硬さが原因で椎間板や靭帯に負担がかかり、脊柱管狭窄症を引き起こす可能性があります。また、体の骨格が歪んだり、他の症状が表れる可能性もあります。そのため、ストレッチが必要です。特に下半身のストレッチが効果的です。
そして、体幹の筋肉を鍛えることも重要です。特にお腹や腰の筋肉を鍛えることをおすすめします。
脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?
脊柱管狭窄症が起こる原因は、普段の姿勢の悪さや重い物を運ぶといった身体の使い方が主な要因です。これらの要因が時間とともに積み重なり、腰などの周囲の筋肉が硬くなり、骨格が歪んでしまいます。
このような状態になると、腰を支えている靭帯が弱くなるだけでなく、背骨を構成する椎体と椎体の間にあるクッション機能を持つ椎間板も潰れることがあります。その結果、椎間板がお腹側に飛び出し、骨髄を圧迫してしまい、片方の下半身に痺れが生じる状態が脊柱管狭窄症となります。
脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?
脊柱管狭窄症を放置すると、深刻な問題が生じる可能性があります。先述したとおり、普段の姿勢や日常の動作によって腰周辺の筋肉が硬くなり、背骨にある神経や椎体と椎体の間にある椎間板にダメージを与えることで、脊柱管狭窄症が引き起こされます。
これらの状態を放置すると、椎間板の突出がますます進み、最終的には腰椎ヘルニアに進行する可能性があります。このような深刻な症状が進行すると、防止することも難しくなります。
脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?
脊柱管狭窄症に対して効果が期待できる施術メニューをご紹介します。
まず「筋肉をほぐしていく」ジャンルの施術として以下の3つが挙げられます。
【筋膜ストレッチ】
施術家と患者様が1対1で行う下半身の筋肉をほぐす施術です。
【骨盤剥がし】
骨盤周辺の筋肉をほぐしていく施術です。
【鍼による施術】
筋を直接ほぐすか、経穴(ツボ)を刺激して改善を促す施術です。
また「筋肉を強化していく」ジャンルの施術として以下の施術が行われます。
【楽トレ】
腹筋を鍛える電気による施術です。
その施術を受けるとどう楽になるの?
各メニューの効果について詳しく説明します。
まずは筋膜ストレッチです。下半身の筋肉を伸ばし、ほぐしていきます。腰に強い関わりのある筋肉であるハムストリングスや大腿四頭筋をほぐすことによって効果を得られます。
次に、骨盤剥がしは腹部や腰などの体幹の筋肉をほぐしつつ、大腿もほぐしていきます。
鍼による施術では、患部の筋肉や経穴を刺激していきます。
最後の楽トレでは、腹筋の深層であるインナーマッスルを鍛え、姿勢などの負担を減らしていきます。
脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?
改善するために必要な施術頻度について、まず期間で考えてみましょう。
身体の特定の部位を完治するには、おおよそ1年ほどの時間がかかります。この1年を3ヶ月ごとに4等分します。なぜなら、身体の悪い細胞が良い細胞へと変化していく周期が3ヶ月とされているからです。そのため、3ヶ月ごとに「症状軽減」→「症状固定」→「症状解消」→「予防&メンテナンス」というステップに分けていきます。
また、3ヶ月の中でも1回の施術効果が約2〜3日持続すると言われていますので、最初は週に2〜3回のペースで施術を受けることを3ヶ月間続けていただき、その後は少しずつペースを調整していくことが大切です。